雇われない生き方を目指す人の必修科目! クリエイターのための自営学
 
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Introduction

読んで欲しいまえがき

 

人生、やっぱり、好きな仕事、やりたい事をして生きていきたいと思う。

その昔、社会人になりたての頃ですが、「仕事」と書いて「したい事」「しなくてはならない事」、二つの読み方があると思いました。

学生を卒業すると、経済的に自立するために、少なくとも生活費を先ず稼がなくてはなりません。フツーは、自分に合った会社を探し、サラリーマンになります。サラリーマンの仕事は、自分が「したい事」より、会社の利益のために何をするか、何ができるか、という事が当然ながら優先されますので、やがて自分の内でギャップが生じてきます。

クリエイターという職種につくような人種は、自分の仕事に対して、相当な思い入れとこだわりを持つため、そのギャップはだんだんふくれ上がっていきます。そして、何のために仕事をしているのかと考えるようになり、さらに、生きていく意味さえも問いたくなってしまうのです。このような“モノ作りタイプ”にとって、何が幸せって、(本音は)好きなモノを好きなように作って、それで生活できたら“ハッピー!!”なのです。

さて、そこで、本当に自分がやりたい事、好きな事を仕事にしていきたいと思うなら、自分が社長になる、つまり、独立してやっていくという選択肢が出てきます。
 

仕事が“デキる”(これは当たり前)、それだけでは独立してやっていけない!

しかし、独立して自由を手に入れると、同時に様々なリスクもついてきます。そのリスクを、自分でうまく調整していけると、夢に描いた仕事環境が実現できるというものです。

この“調整能力”は、モノ作りの才能とは別の次元の力で、本書では、これを「自営力」と名付けています。会社の社長になったら、経営力が問われる。独立して個人でやっていくのにも「自営力」が必要というわけです。

「独立!私の場合」は、業界的にもほとんど未経験、さらに成行きと勢いで“やるっきゃない!”という具合で、かなり無謀なスタートでした。(当時はそんな意識もありませんでしたが...)今思い返すと、無知こそ恐いもの知らず。ただ、気力と体力、あるのみぃーーー!!。
 

「自営学」とは、個人が独立して好きな仕事をやっていくために最低必要となる「力(→自営力)」を身につけようとするものです。

本書「クリエイターのための自営学」は、つまり独立後、痛い思いをしながら必死になって学んだアレコレの集大成です。人は、少なからず経験を通して学んでいくものですが、誰もがぶち当る問題は事前に予測できます。ですから、できるだけ予備知識を持って、自分なりの対処策を考えてコトに当たった方が、はるかに効率的です。

「失敗は成功のもと」と言いますが、失敗のために高い授業料を払うことになったり、自信を無くして、必要以上に落ち込んでいる時間は、実にもったいないものです。ですから、先を行く人たちの失敗談とそこから生まれた知恵から、できるだけ多くを学びましょう。その間に、着実に小さな成功体験を積み重ねていく方が、仕事運ははるかに好転していきます。

本書は、独立し自分で稼いでいこうとするクリエイターの方にとって、必要なビジネスの基礎知識をまとめたものです。仮に、“自由気ままに仕事をしたいためにフリーになるんだ!”という場合でも、継続するためには最低限の知識が必要です。

何事も基礎を身につければ、あとはフリースタイル! 
是非、自分を生かせる環境を手に入れて、おもいっきり楽しく仕事をして下さい。
心より、そう願っています。

2000年12月  塚田 祐子 

 

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