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2-3 「事業計画書」を書く、その前に!
2-3 事業計画書を書く、その前に! 事業計画書の作成に入る前に、ここで次の2点について確認しておきたい。
2-3-1 事業目的を再確認する 事業計画書における事業目的では、<事業に取り組む基本姿勢や社会的な役割、使命等>について表明する。“一獲千金! お金儲け!”というハイリターンな収益性も、魅力的な目的の1つと言えそうだが、儲け主義だけでは不十分。なぜかというと、事業(商売)というのは、お客様のニーズに応え、お客様が満足して成り立つもので、さらに、社会的に受け入れられてこそ存在意味があるからだ。その結果として、事業が継続していける。儲け主義を一番にしていくと、少しやって儲からないとその事業への熱意がさめてしまい、成功するまで知恵を絞ったり、努力したりする気持ちがなくなってしまうからだ。 “どうせ取り組むなら、その事業を「天職」としよう!” それには、お客様が求めるものを提供できるかどうか、役にたてるかどうかだ。(お客様に喜んでもらえると、うれしい。この喜びが、やっていてよかったという満足感につながる。)さらに大きく展開を図ろうとするなら、事業をもって社会に貢献していけるかどうかではないだろうか。 今一度、ここで、何のために事業を興そうとしているのかを、自分自身に問い直しておこう。 2-3-2 事業ドメインを再検討する 事業内容を明確化、具体化するには、事業ドメイン(事業を展開する領域)を明確にしなければならない。事業アイディア、構想段階で描いた事業ドメインが、以下の図に示した、2つの観点からの分析・評価を行った結果、適切であるかどうかを再検討しよう。 ※「事業計画書の書き方・まとめ方」増木清行著 ぱる出版 1999 より 事業ドメインを再検討し設定する段階で、留意したいのは、経営資源の自己評価だ。あれも無い、これも不足と考えていくと、現在の状況に縛られて、明るい展開を発想できなくなってしまう。ここでは、現状を見定め、不足している資源は、どう補えるか、その方策を考えるにとどめておきたい。 2-3-3 事業計画書の構成 「事業計画書」は、書く本人からすると、夢を実現させるための「成功計画書」だ。しかし、それを事業計画として評価する第3者は、“その事業が何のために必要で、計画がどれだけ現実的に具体化されているか、そしてどれだけ収益をあげる見込みがあるか?”というポイントをクールにチェックしていく。 では、“どんなつっこみ”にも耐えられるしっかりとした計画にするため、この章の一番最初のページでインプットした知識を頭において、作成へ取り掛かっていこう。 いよいよ、これまでパーツパーツで作成したり集めた情報を元に、まとめ上げていく作業の開始だ。先ず第1に、全体構成を決めて各項目だてをしてみよう。
<参考文献>
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