Let's intoroduce!

自営学のサイトを通して出合った
クリエイターの方々をご紹介するページです。

     


「大人」を相手にしたイラストレーションを
描いていきたい。

服部幸平(35才/東京都在住)
フリーランス・イラストレーター
★服部さんのアートワーク・ギャラリーはこちらです!
http://www.asahi-net.or.jp/~pg9k-httr/

●独立したきっかけは?
もともと「独立」自体が目的だったわけでなく、たまたま自分の選択した職業が「フリーランス」を前提としていたので、自然と・・と言ったところです。向き不向きを別にして(笑)、会社勤め自体はイヤじゃなかったですね。一般企業にかつては勤務していましたし・・。ただ、その「職業」自体が合わなかった。それが転職した理由です。
●現在のお仕事の内容は?
仕事は主にエディトリアル系が多いです。
●作品のイメージやモチーフでこだわっていることは...?
こだわりですか?
う〜ん・・・僕は「大人」を相手にしたイラストレーションを描いていきたいですね。「カワイイ」もいいのですが、ある程度の年齢に達する事で、初めて感動できたり共感できる事ってありますよね。それとモチーフのデフォルメをもっと進めたいです。コレがなかなか難しい・・・。特に「人」かな。
●これからチャレンジしたい事、夢に描いているビジョンは?
広くて、自分のお気に入りのモノ達に囲まれたアトリエが欲しい!(これは物質としての欲望ね。今は仕事場、狭いから・・・ (^_^;) )イラストレーターとしての理想を言わせてもらえれば、年を取ると共に作品に奥深さが出れば・・と願っています。上で書いた事と重複するけど、若いときは若い良さが。でも、年を取れば、今度は今までは表現しきれなかった事が出来るようになった・・・。そんな「成長」が出来ている事が理想です。
もう一つ。最近特に感じているのが「一人でやる事の限界」。多くの人の協力、力を合わせる事の大切さを強く感じ始めています。共同作業のような具体的な行動を来年から起こそうと思って、現在プランを計画中です。
●どんなプランを計画中なんですか?
クリエイター同士のコラボレーションです。

素材、デザイン、使い勝手...
こだわりの創作アクセサリー

丹帆アコ(30才/千葉県在住)
アクセサリー作家
★丹帆さんの創作ジュエリーショップ『魔女のおとしもの』オープン!
http://my.reset.jp/~sola/ako/

●独立したきっかけや独立までの経緯はどのようにしてですか?
もともと立体造型(石の彫刻)をやっていたのですが、出産をきっかけにアクセサリー作りへ転向。最初からプロ指向で、育児中も無理やり時間を作って制作してました。
以前から懇意にしていたギャラリーのオーナーに見ていただいたら「ぜひ発表しては」と、いきなり企画で個展をやることに。
●現在のお仕事の内容は?
主にバーナーワークというガラス加工のテクニックを使って、様々な模様をつけたガラス玉(とんぼ玉という)を作り、革紐や天然石のビーズにつないでアクセサリーに仕立てます。注文があれば、骨董品のとんぼ玉を使ったり、彫金でジュエリーも作りますよ。作品はショップに卸したり、委託で販売してもらいます。あとはギャラリーでの個展が年に1〜2回。
●作品づくりでこだわっていることは?
デザインはもちろんですが、「使い勝手」もアクセサリーの重要なポイント。年輩の方でも付け外しがしやすいように、独自の工夫をしています。地味な作業ですが、以外と評価の決まるポイントで手は抜けません。
●お仕事のむずかしさはどの辺にありますか?
センスの良いアマチュア作家さんが数多くいらっしゃる中でプロとしてアピールするには、作品のオリジナリティーはもちろんのこと、総合的な営業努力をしていかないと。宣伝活動やギャラリーでの接客、ディスプレイ、アフターサービス、etc、作品制作以外にもやるべきことはたくさんあって、慣れないうちはしんどかった。でも「営業活動にも自分の個性を発揮すればいいじゃないか」と、気持ちを切り替えてからは、積極的に取り組むようになり、結果お客さんの反応も格段に良くなりました。
●これからチャレンジしたい事、夢に描いているビジョンなどは?
夢は、う〜ん... 日本全国、世界各地で作品展をやってみたいですね。
あと、若い頃断念した留学も。アメリカのスタジオガラスに惹かれます。
もっと現実的なプランとしては、クラフト作家のプロダクションを結成して、
独自のオンラインギャラリーを立ち上げる準備を進めてます。
その他、アクセサリー教室や雑誌へのコラム執筆など、今年からとても忙しくなりそう。
●読者の方へ自己PRなど、メッセージを一言!
3月末までにHPを作ります。自分のアクセサリーはもちろん、和小物や陶芸の実力派作家の作品も扱う予定。ぜひ見に来て下さい!
追伸:ようやくガラスのジュエリーショップ『魔女のおとしもの』を9月にオープンしました。ガラス、シルバー、天然石を使った創作アクセサリーをご覧いただけます。

空の作曲家

丹保 剛(43才/千葉県在住)
作曲家、編曲家、音楽プロデューサー
★丹保さんの楽曲はこちらで聞けます!
http://sound.jp/sola/

●高校卒業と同時に渡米されてアメリカの音楽院へ行かれたのは、どのような切っ掛けからですか?
画家である父の影響でファイン・アートを志していました。最初はN.Y.U.のフィルムコースに進むつもりで渡米したのですが、半年もすると無性に楽器が弾きたくなり、中古のシンセを買ってしまいました。これで将来が決まってしまったと言うわけです。
●日本とアメリカの音楽ビジネスの環境には違いはありますか?
基本的には、層の厚さと間口の広さだと思いますね。それと、日本では作品を発表する機会が圧倒的に少ないですね。アメリカでは人種も多様なら音楽も多様です。どんな実験的な音楽であってもそれなりの需要があります。
実際に私もオフ・ブロードウェイやオフオフ・ブロードウェイ、モダン・ダンスなどの仕事でずいぶん実験的な事をさせてもらいました。もちろんレベルも高いです。でも、チャンスは誰にでもあるんですよ。しかし、日本の音楽シーンはたとえばヒップ・ホップが流行ればなんでもかんでもヒップ・ホップになってしまうような所があり、もともと狭い需要のレンジがますます狭まってしまう気がします。
ですから、メインストリームな作品を作っていく分にはそれなりに発表(仕事)の機会はあるのですが、ちょっと変わった事をやると、とたんに発表の場が無くなってしまいます。
●現在のお仕事の内容は? 創作活動のむずかしさはどの辺にありますか?
長年テレビ番組などの映像音楽を書いて来ました。映像に音を付けると言うのは、そのシーンの心的情景を描くと言う事なんです。たとえば台本に「悲しげな曲」と指定されます。でもただ「悲しい」と言っても「恋人と死に別れた。」のと「へそくりを妻に取り上げられた。」と言うのでは全く事情が違うわけで、「遠い昔を思い出してほろ苦い思いと甘酸っぱい懐かしさが込上げて来る。」などという複雑な感情をせいぜい20〜30秒で表現しなければならなかったりします。これが出来ないとプロじゃないですけど。
●これからチャレンジしたい事、夢に描いているビジョンなどは?
コマーシャルな仕事も大切ですが、アーティスティックな作品を書きたいですね。なかなか発表する場が無いのが悩みですが、自分のホームページ上などへもUPしていきます。最終的に仕事になれば嬉しい。それに、そろそろ若いミュージシャンの育成もしていく時かなと思っています。自分の所から飛び立って行った子達が音楽界で活躍してくれれば凄く楽しいと思います。
●読者の方へ自己PRなど、メッセージを一言!
自分のホームページにMP3で楽曲UPしています、できれば部屋や車の窓から外を見ながら聴いてください。普段見なれた風景がきっと違った物に見えるはずです。
ボーカル・トレーニング、作曲、編曲、DTMなどプロを目指している方には個人教授いたします。メールにてお問い合わせください。


僕は、バイオリンと出合った。

古川 皓一(27才/大阪府在住)
バイオリン職人(バイオリン類の製作、修理、調整など)
★古川さんのホームページです!
http://plaza.rakuten.co.jp/miostudio/

●バイオリンの製作学校へ進まれたのはどういう切っ掛けからですか?
偶然、テレビでバイオリンの製作学校が近所にあるのを見ました。もともと、手先は器用な方なので、何か物を作る仕事ができたらなーと思っていました。バイオリンの演奏を20歳ぐらいから好きになってやっていて、これは自分に向いてると思って、すぐに見学に行きました。
●学校では、どのような授業があるんですか?
僕が通った学校は、大阪の高槻市にある「バイオリン工房クレモナ」という所です。まずは木工の基本的なことを習います。刃物や道具の手入れや調整や、製作に使う特殊な道具を作ったりして作業に慣れる事から始めます。それから、バイオリンを少しずつ習いながら作っていきます。最初の楽器ができるまで1年から1年半ぐらいかかります。バイオリンのほか、ビオラ、チェロも作ります。
基本的に4年制ですが、各生徒によって作業内容もペースも違うので、あまり学年の意識はなかったです。製作以外にはイタリア語と、楽器の歴史や知識に関しての授業があります。
学校では、これから卒業生を中心に[PIACERE]というグループを作り、活動を初めます。 今まで日本になかった「独立した職人達が組織を作って製作・販売活動を行う」(イタリアでは 300年前から行われている)というものです。
●学校卒業後、バイオリン製作の本場イタリアへ行かれて得たものは?
僕は、語学留学として行ったので製作の勉強はあまりできませんでしたが、色んな職人さんと出会い、本物のストラディバリウスを見て感動しました。友達もたくさんできましたし、イタリアの文化を体験できて良い経験ができたと思います。食べ物もおいしかったし。
●お仕事としての楽器作りで、難しさはどの辺にありますか?
製作は慣れればある程度はできるようになりますが、その後、自分の楽器を売ることが難しいです。新作の楽器はどうしても、よく弾きこまれた楽器と比べるとまだ音が出にくいので見劣りしてしまいます。修理に関しても、お客さんの希望を聞いて、実際の楽器の状態をよく見て、修理方法などをよく考えなければなりません。
●楽器作りは、全部一人でやるものなんですか、それとも分業というか、それぞれのパーツを分担してですか?
基本的に全て一人でやります。立派な工房を構えている人は、弟子などにある程度手伝わせる人もいます。工場製の安い楽器は各部の分業制で作っています。
●音色は、作る人によって(材料によって?)大きく違いますか。
製作者によって、微妙にカーブや膨らみなどが違いますし、作業の精度も違い、そこが音に影響してきます。材料も産地や乾燥の程度によって大きな違いがあります。これらは作られてから年数が経つほどに違いが出てきます。
●よく物作りの世界では、一人前まで修行何年とかいわれますが、そういうのってありますか?
一通り楽器を作るだけなら3年ぐらいで出来るようになりますが、それ以外にもいろんな経験が必要だと思いますし、他の職人さんや演奏をされる方との交流が重要だと思いますので、一人前と言えるまでは10年ぐらいかかるのではないでしょうか。僕は学校に入学した時から5年、まだまだです。
●これからチャレンジしたい事や、夢に描いているビジョンは?
自分の楽器をいろんな人に弾いてもらいたい。そして、大切に使ってもらえるような楽器を作っていきたいです。それと、またイタリアに行きたいです。出来ればむこうで仕事をしてみたい。
●読者の方へのメッセージ、自己PRをお願いします。
僕は家族の理解も得られ、学校も近くで、良い先生や知人に恵まれて幸運でした。今のところまだ自立は出来てませんが、がんばって自分の工房を持ちたいと思います。

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