Let's intoroduce!

自営学のサイトを通して出合った
クリエイターの方々をご紹介するページです。

     


Vol.1 柳沢隆司(有限会社ロコモーションピクチャーズ代表) コンテンツこそ王、ソフトウェアの時代がやってきた。
Vol.2 服部幸平(フリーランス・イラストレーター) 「大人」を相手にしたイラストレーションを描いていきたい。
Vol.3 丹帆アコ(アクセサリー作家) 素材、デザイン、使い勝手... こだわりの創作アクセサリー
Vol.4 丹保 剛(作曲家、編曲家、音楽プロデューサー) 空の作曲家
Vol.5 古川 皓一(バイオリン職人) 僕はバイオリンと出合った。
Vol.6 梅田 ゆみ(Webデザイナー/コモモファクトリー代表) “貴方に是非お願いしたい!”そう言われることを目指して─
Vol.7 牧野伸康(イラストモデラー 立体イラストレーター) 粘土だけじゃない、手に入るモノ全てが造形素材だ。


名前はコロコロ、よろしく!

コンテンツこそ王、
ソフトウェアの時代がやってきた。

柳沢隆司(40才/静岡県在住)
有限会社ロコモーションピクチャーズ代表
★柳沢さんがデザインした3Dキャラに出会えます!
http://www.locop.co.jp/

●独立したきっかけは?
CG映像がやりたかった。キャラクター事業もやりたかった。
かわいくて、あいきょうがあって、見ていると楽しくなる。そんなふうに感じてもらえるようなキャラクター作りをしたくて。
●現在のお仕事の内容は?
オリジナルCGアニメーション制作をする会社をやっています。仕事の内容は、TVCF、企業PRビデオ、企業PRパンフ等SPツール制作などです。
●これからチャレンジしたい事、夢に描いているビジョンは?
オリジナルCGアニメ映像制作を核とした、コンテンツをつくっていきたい。ITバブルも一段落、インフラも整備されてきたので、いよいよソフトの時代です。コンテンツサプライヤーとして、多くの人に喜ばれる仕事をしていきたいと思っています。
●自己PRをお願いします!
夢を現実のものとすべく、計画と実践、反省と模索そして実践の連続です。目標に到達することを信じて、営々粛々コツコツと積み重ねています。請負受注業から脱却し、コンテンツメーカーとなるようにがんばっています。

柳沢さんから、嬉しいニュースが届きました!
仕事の傍ら、制作されたオリジナルCGアニメが、TBS主催「デジタルコンテンツアワード」CGアニメーション部門で優秀賞を獲得。続いてアニメーション映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」に見事エントリーされ、東京青山にある「子供の城」の円形劇場で上映されました。
素晴らしいのは、柳沢さんの情熱と、有言実行力です。そこで、制作秘話をお伺いしたく、再びインタビューをお願いしました。

柳沢さん、受賞おめでとうございます!
-地元の中日新聞でニュースに/2002.8.7-

オリジナルCGアニメ「シフォンの森」が
TBS主催「デジタルコンテンツアワード」
CGアニメーション部門で優秀賞を獲得!

▼Special Interview:
柳沢隆司さん(40才/静岡県在住)
有限会社ロコモーションピクチャーズ代表

シフォンの森:三神木 

シフォンの森に住む動物たち 


柳沢さん(右側)と創業パートナーの美和さん

CGで創りあげた「シフォンの森」のテーマは、「環境共生」です。

塚田:

国際アニメーションフェスティバルへ出品を目指して、オリジナルCGアニメを制作してます。」というメールをいただいたのが、今年の2月でした。それから、半年もたたないうちに“受賞!”とは、すごいスピードですね。制作は、どの位の時間で?

柳沢:

実質的には約1ヶ月です。受注の仕事もこなしながらでしたから、この1ヶ月は睡眠時間3時間という死闘でした。もうやれん!でもやりたい!というような。(笑)国際アニメーションフェスティバル(広島映画祭、4月開催)は、残念ながらノミネートされませんでしたが、TBS、BS−i、CS-TBS主催の「デジコン/CGアニメ部門」で優秀賞に輝きました。全体での最優秀賞は逃しましたが、賞を頂いてうれしいです。賞状とガラスオブジェと賞金20万円をゲットしました。

塚田:

表彰会場で、「受賞しました!」と聞いた瞬間はどうでしたか?

柳沢:

「発表します!」「シフォンの森!」とアナウンスされたときには、ボウゼンとしてしまいました。なによりうれしかったのは局の制作者の方々とお会いできたことです。これにより、第一歩を踏み出したなぁ、と感じる事ができました。

塚田:

作品テーマに、幼児向けのエデュテイメント系を選ばれたのは、どうしてですか?何か特別な思い入れとか、出来事とか?

柳沢:

常日頃一番問題だと感じている「心」をテーマーとして、何ができるかを考えていました。特にこれから大人になる子供たちの心のありようを。それと、僕はやはり「子供が好き」なんですね。だからいろいろなことを教えてあげるね、とか、いっしょに遊ぼうよ、心安らかに過ごしてね、といった想いがあります。寂しい子、悲しい子、うれしい子、怒った子、静かな子、全部全部包んであげるからおいでって気持ちです。

塚田:

その世界を表現した舞台が、柳沢さんが創りあげた「シフォンの森」なんですね。

柳沢:

「シフォンの森」及びキャラクターのコンセプトとキーワードは「環境共生」なんです。エコが近年広告のキーワードのひとつとして取り入れられていますが、今後、もっともっと本質に迫るCMや商品、製品が登場すると思います。その大きな流れが必ず起こるであろうと4年前に思い、「シフォンの森」という壮大な計画を練り込んできた次第です。

塚田:

ナル程。単に子供たちを対象にして「かわいい」とか「楽しい」とかいう世界だけではないのですね。マーケティングコンセプト的にも、「顧客志向」の次は、「社会志向」。今の経済の停滞は、そこへの転換だと私も考えています。

僕は演劇青年だった。
CGの世界を知った時、パソコンの箱の中で演劇ができると思った。
塚田:
ビデオで今回の作品を拝見しました。キャラクターデザインは、柳沢さんが?

柳沢:

そうです。請負仕事ばかりに忙殺されている毎日で、制作にはジレンマを感じてますが、時間を見つけては山へ行って森のデッサンをやってました。ストーリーも、暇を見つけては書きためてました。今回の作品では、シノプシス、脚本、絵コンテ、演出を担当しました。

塚田:

エンディングロールを見ていたら、声の出演に柳沢さんのお名前がありましたよね。

柳沢:

はい。レッサーパンダのズンズンと、洞窟の中にいるゴールデンライオンタマリンの声は私です。

塚田:

柳沢さんは、劇団とか役者修行の経験有りですか?声優もOK!?

柳沢:

今は浜松に住んでますが、10年間ほど東京で過し、桐朋学園大学で演劇を専攻していました。最初に六本木の俳優座や名古屋の御園座で公演を打ちました。その後TV時代劇やシェークスピアの商業舞台演劇をしてました。役者からのスタートでしたが、脚本家と演出家を目指してもいました。

塚田:

それを伺って、納得です!

柳沢:

現職のデザイン業は、コンピュータグラフィックスという当時独特の手法に興味を惹かれ、かつパソコンの箱の中で演劇ができると思い始めました。

塚田:

パソコンの中で演劇ができる、という発想はとってもよく分かります。マルチメディアで、さらにキャラクターさえも作り出せるし、自由に演出もできる。フルCG作品が高度になってくると、ハリウッドで俳優が失業する!?、なんてお話が出てくるくらいですからね。

誰もが“やりたい夢”を持っている。必要なのは有言実行力!

塚田:

今回、柳沢さんはスゴイなぁ〜と感じたのは、有言実行力。しかも、無から有を産み出す作業って、とってもエネルギーのいることですよね。特に、CGアニメ制作って、とても体力使う仕事だと聞いてます。

柳沢:

観客に見せるものは派手ですが、作り上げる工程というのは本当に地味です。アリの住まいづくりのように、もう忍耐ですね。精神力でひとつひとつ作り上げていく感があります。

塚田:

それでは、今後の抱負をお伺いできますか?

柳沢:

少しづつですがアニメーション作品を作って、国内はもとより、世界のアニメーションファスティバルに出したいと思っています。通常のTVアニメと違ったフィールドで、息の長い取組みができたらいいなと思っています。当面は、さまざまなコンテストに出していこうと思います。作品といっても芸術ではないので、最終的には視聴者が評価を決めるわけです。社会的有用性と言う場合、世間に認知されないとだめだと思っています。そのために商品価値も同時に模索していきたいと思います。
それから、今後ホームページで絵本形式によるお話をUPしていこうと思っています。是非、覗いて下さい。

塚田:

柳沢さんの、ますますのご活躍を期待しています!
すごく刺激になりました。

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