雇われない生き方を目指す人の必修科目!
クリエイターのための自営学
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2. キャリア・プランを立てる 2-1 自分に合ったワーク・スタイルとは?
2-1 自分に合ったワーク・スタイルとは? パソコンと通信ネットワークのお陰で、今は「テレワーク」「ホーム・オフィス」「コラボレーション」「バーチャルカンパニー」とワーク・スタイルの自由度が著しく増えた。 モバイル環境も整ってきたので、取材先からデータ納品して仕事を完了させ、そのままバカンスに切り換える、なんてクールなことも可能な時代だ。 さて、こうした時代環境を前提に、自分の性格やライフスタイルに合った仕事環境を実現できるワーク・スタイルを選びたい。 新しいワーク・スタイル
2-2 5年後、10年後の自分の姿は? 皆さんは、何歳まで仕事をするつもりでいるだろうか。自営に定年はないから、自分で決めなくてはならない。では、それまでの数十年間を、どういう方向性で仕事をしていきたいか、スタート前に考えておきたい。言い換えると、自分の将来ビジョン。キャリア・プランともいうが、経験・実績と共に仕事のポジションも変化していくことだろう。 例えば、ライターから出発して、販促のプランニングをも手掛けるようになり、自分の企画の制作をディレクターとして仕切れるようになる。さらに、経験と共にプロデューサーのポジションに上がり、制作チームをかかえて大きな仕事にもチャレンジするようになる、とか。その頃には、自分の会社を作っていたり。 人生、成行きまかせの展開もあるが、ここは、ひとつ将来をイメージしてみよう。 5年後、10年後の貴方は、どうなっていたいだろうか? 2-3 個人でやるか会社をつくるか 個人はやはり気楽だ。会社にすれば、それなりの信用を得ることができる。しかし、社長1人の有限会社と個人事務所を比較すると、その実態に大差はない。返って法人化する方が、手続き費用はかかるし、利益がなくても税金は支払らなくてはならなくなる。 仕事をする上で法人であることが必要な場合(取引条件が法人など)と、営業やマネージメント力に優れているタイプで、大きく事業展開をはかりたい人以外は、会社をつくる必要は特にないように思う。もし会社にしたい人は、ひとまず個人で始めて、売上が1000万円を超え、資金的にも体力がついたあたりで節税対策と共に法人化してもけっして遅くはない。 また、自分が“つくるタイプ”か“売るタイプ”かの見きわめもポイントとなる。営業センスを持った“売るタイプ”のクリエイターは経営者向き、ものづくりにこだわる“つくるタイプ”の人は、マネジメントしてくれるパートナーを持たない限り、会社経営はお勧めしたくない。 2-4 会社をつくるメリット、デメリット 会社をつくるメリットの第一は、信用と組織力を発揮できることだ。では、メリットとデメリットをちょっと整理してみよう。
自分にとってのバランスで判断 どうだろうか? 会社をつくるメリットを享受できるのは、社員を雇い事業を拡大し、利益を上げていこうとする場合だ。社会的信用を得るのと交換に、経営者としてのマネジメント業務にかなりの時間と労力を費やすことを忘れてはいけない。 ただ、業務経験を重ねて、後進の指導をする年齢に達した頃、会社を作ってスタッフを育てる側にシフトしていくのは、キャリアプランの1つだと思う。
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