雇われない生き方を目指す人の必修科目! クリエイターのための自営学
|
HOME > 目次 > 独立開業・アイディアをビジネスに組み立てる | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.「事業計画書」を作成する手順 2-1 アイディアを事業プランへ ※次ページ
2-1-1 頭の中にあるアイディアを目に見えるようにする アイディアを次の段階、すなわち企画にするには、まず紙に書き出してみることだ。頭の中にあるアイディアを、思い付くままランダムにメモ書きしていき、それを関連づけてまとめたり、かなりイメージ化されている場合は、構想図や展開図として、先ず全体像を書き表してみるのも良いと思う。 この作業は、企画書を作成する時にいつも行っている。私の場合は、頭の中でぐるぐる考え続けていると、ひょんな所でイメージやアイディアが浮かんだりするので、いつも筆記用具を携帯している。原稿の下書きは、パソコンでやるようになったが、このアイディア・フラッシュの作業は、やっぱり紙と書きやすいペンの方がよい。 さて、頭の中にあるものを書き出すことで、企画に不足している要素や問題点、不明な箇所等が明らかになってくる。そして、自分がやりたいことが、だんだんはっきりとしてくる。つまり、現実化への第一歩となるわけだ。 文章にしたり、企画書にまとめる時間があったら動いた方が早いと言って、行動が先行する「Do→See→Do」型の方がいる。しかし、今は情報が高度化しているから、ちょっと調べれば分かることはたくさんあるはずだ。無駄な試行錯誤に貴重な時間とお金を使わないために、「Plan→Do→See→Check」と、正攻法の手順を踏んでおこう。
2-1-2 アイディアを練って事業プランへ組み立てる アイディアというのは、自分の頭の中だけで描いた、夢物語のようなものだ。だから、それが---独りよがりのものではないか?/ビジネスにするだけの社会的なニーズがあるのか?/自分が本当に実現できるものなのか?---等を検討していかなければならない。 それを検討するために、次のチェック項目を1つ1つクリアしていこう。各項目で書き出した回答や調査が必要となったデータ等は、これから作成しようとしている「事業計画書」をまとめる際の材料となっていくわけだ。
★「Action! Report No.2」を読んでいただくと分かっていただけるように、頭の中に描いていた構想(第一段階の事業アイディア)を文章化すれば、すぐさま“事業プラン”へ変換されていくわけではない。(上記の「事業プランへの検討項目」に答えようとしただけで、そのギャップは歴然!となる。) という訳で、ここでの課題である“アイディアを練る”という作業は、“思い付きレベルのアイディア”を具体性を持つ事業アイディア(→プラン)へバージョンアップさせていくプロセスといえる。この作業は、情報を取り込み、知恵を絞り、新たなアイディアを引出し、さらに検討を加え...といった風に、頭の中にあるプランニング・エンジンをフル回転させて行うことになる。 “アイディアを練る”段階で、事業の市場性や市場環境の情報収集が必要となってくる。ここで収集した調査資料やデータは、“事業プラン(実現へのシナリオ)”を裏付ける重要な要素となっていく。 <参考文献>
|
|
Copyright© since 2000 Yuko Tsukada. All rights
reserved. |